「面白いけど役に立つ」をコンセプトに様々な商品を取り扱っているサンコーレアモノショップから発売された「糖質カット炊飯器」
毎回ダイエットに失敗しているボクにとっては夢のような商品です。
だって「糖質33%カット」ですよ!
いつもドンぶりで3杯食べているから、実質2杯しか食べていない計算です。
これなら4杯食べても大丈夫( ^ω^ )
それにしても、ナゼご飯の糖質を33%もカットできるのか?
そのナゾは炊飯器の仕組みにありました。
一般的な炊飯器の仕組み
炊飯器は通常、IHとマイコンの2タイプに分かれます。
IH式炊飯器
IHとは電磁誘導加熱(Induction Heating)の頭文字を取った略称で、簡単に説明すると「コイルに電流を流して発熱させる」仕組みです。
ガスや火を使用しないので火災の心配もなく安心ですね。
釜全体にロスなく熱が伝わるので、全体的にムラの少ないご飯を炊き上げることができます。
マイコン式炊飯器
マイコン式も同じく電力による発熱を促す仕組みですが、一番違うのは「マイコン式は釜の底辺だけを温める」仕様なので、出来上がりにムラが出やすいというのが特徴です。
そのため最近はIH式が人気で、価格もその分高くなります。
炊き方もたくさん
日本人のお米好きは尋常ではありません。
旨さへのあくなき追求を繰り返し、炊き方に関しても色々な方法が取り入れられています。
圧力炊飯
圧力鍋と同じ原理で内釜に圧力をかけることで水の沸点である100℃を超える高温になり、ふっくらと炊き上がります。
また、通常の炊飯器よりも炊き上がりまでの時間が短縮されました。
真空炊飯
さきほどの圧力炊きと組み合わせで効果を発揮します。
内部を真空にすることでお米の水分吸収を早めることに成功しました。
さらに真空と常圧を繰り返すことでお米の芯まで水を吸収させて、より甘みのあるご飯が炊き上がります。
超音波炊飯
超音波を当てることによりお米が振動して水の吸収速度が早くなり、均一なご飯が炊き上がります。
またお米のでんぷんが溶け出す速度も上がるので、お米をお水に浸さずすぐに炊飯スイッチを入れることができます。
蒸気炊飯
今注目されている炊き方です。
加熱により発生した水蒸気が釜全体を覆い、蒸気の力で炊き上げる方式です。
本格的なご飯が食べられる「バルミューダ ザ・ゴハン」などに採用されています。
糖質カット炊飯器は「蒸気炊飯器」に区分されています。
糖質カット炊飯器の仕組み
ご飯はお茶わん1杯(150g)でおよそ55gの糖分が含まれています。ああオソロシア。
そりゃ太るわけです。
ところがこの糖質カット炊飯器で炊き上げることにより33%の糖質を減らすことができるのだから、計算上は37gとなります。
最近はちょい緩めの糖質制限「ロカボダイエット」が流行っていますが、1日の糖質摂取制限目安は70-130gとされています。
となると最大でお茶わん3.5杯もご飯が食べれられるという計算が成り立ってしまいます。むふふ。
糖分を排出するという試み
お米って実は8割近くがでんぷんで出来ているって知っていましたか?(白米の場合)
ということは「ご飯を食べる=でんぷんを食べている」のとあまり変わらないわけです。
でんぷんは冷水では溶けず、温めることで吸水し膨張します。
糊のようにゲル化して粘度が増していきます。
そして唾液の消化酵素によって糖が分解され、「あま~い( *´艸`)」と感じるようになります。
つまりご飯の甘さは「溶け出したでんぷんによるもの」であるわけです。
それなら、この溶け出した糖を取り出せば太らないご飯が炊き上がるんじゃね?というのが糖質カット炊飯器です。
タンクから糖分取り出しちゃうよ~
糖質カット炊飯器は下部に引き出しのようなタンクが付いています。
要はこのタンクに余分な糖分が排出されるという仕組みなんです。
とまあ、図で見てみると意外と簡単な仕組みってことが分かりますね。
(画像参考:サンコーレアモノショップ)
じゃあマズいご飯が炊き上がるんじゃないの?( ゚Д゚)
ここまで「如何にして糖分をカットしているのか」という部分にフィーチャーしてきましたが、ここで大変重要なことに気付きます。
- お米の8割はでんぷんで出来ている
- 糖質カット炊飯器ででんぷんを排出
- 残りはなんなんですか?
お米から8割ものでんぷんがいなくなってしまったら、もうそれはお米以外の何かです。
ちなみにお米のその他成分は、「水分:10%」「祖たんぱく質:5%」「祖脂肪:1%未満」「「灰分:1%未満」です。
でもそこは心配ご無用でした。
糖質カット炊飯器は全てのでんぷん(糖)を排出するのではなく33%だけです。
そりゃ、当たり前ですよね。
「ハイ、うちの新しい炊飯器は糖分ないですよ~!その代わりパッサパサ(照」
なんてもの売り出しても売れるワケがないです。
とはいえ、噛めば噛むほど甘さが口に広がる炊きたてホカホカのご飯には味はやや劣るでしょう。
そこでちょっと思い出してほしい。
ご飯を食べたいけどカロリーを気にしていることを。
糖分をカットして同じ味を求めるのはでんぷん様に失礼です。
そんなときはデブの味方「チャーハン」の登場です。
チャーハンはパラパラとしたお米の方が食感も良く、糖質をカットしたお米、つまり粘度が下がっているお米の方が向いているワケです。
ほかにもリゾットにしたりお茶漬けなんかも良いですね。